内側には、螺鈿(らでん)と梨地(なしじ)の技法を組み合わせていて、更なる輝きを放つ逸品に仕上がっています。
螺鈿(らでん)とは、漆工芸品の加飾法の一つで、貝殻の内側の虹色光沢を持った真珠層部分を切り出し、漆地や木地の彫刻された表面にはめ込む手法を指します。
螺は「貝」、鈿は「ちりばめること」を意味しています。
梨地(なしじ)とは、器物の表面に漆を塗り、金・銀・錫などの梨地粉を蒔き、その上に透明漆を塗って粉をおおったあと、粉が露出しない程度にとぐ技法を指します。
梨の肌に似ているところからこの名があります。